30ウン年ぶり。大山(阿夫利山)は丹沢メジャーだけどオススメしましませんw
小学校5、6年の山好きな担任先生が休みの時に希望者を募って連れって行ってくれたのが、今も強烈に覚えているワタクシの山初?体験。それ以前にも登ってはいるのでしょうけれど曖昧なのは、やっぱりあまり楽しい思い出では無いからなのだと思います。
(そう言えばいつだか立山にも登りましたね。具合悪くなって途中で下りたけど)
余程楽しかったのか明確に覚えている、日向薬師から九十九曲~見晴台を通って阿夫利神社下社へ出るコース。毎年日向薬師へ初詣しているのも、この時の印象が強烈だったからに他なりません。
ちなみに『富士山よりも本当は大山の方がデカイ』と思っているのは藤沢北部の子供アルアル(笑)。実は伝承でも・・・
大山祇大神は、富士山に鎮まるとされる木花咲耶姫の父であるとされ・・・
なのであります。
昨年から丹沢界隈をナナメ歩きするようになって、当然登らなきゃならない山の筆頭が大山なのですが、あまりにメジャー過ぎるのと『大切過ぎて使えない釣り道具』みたいなところもあって二の足を踏んでいたのです。
「まだダメ」と言い続けていたのにタイミングというのは突如訪れるもので、2017年2月7日、ちょっといつものナナメあるきと違った気持ちで晴天の大山に向かったのでありました。
気持ちはいつもと違いますがスタートはいつもと同じのんびり具合で、駐車場に着いたのはお昼前w。お陰で1台空きがありました。
「行くからには全部見たい」貧乏性なので、邪道と言われようがなんだろうが新しくなって間もないケーブルカーに乗っちゃいます。
2016年のグッドデザイン賞受賞。わざわざ途中で降りたりなんかもしちゃう。
大山寺は『かわら投げ』でも有名。
ここから小さなお皿みたいなのを投げて、下の方にある輪っかに通ったら厄が払えるとか願いが叶うとかそんなやつ。
中々見ごたえあるお社です。
ちなみに、女坂の丁度真ん中でもあります。一息つくには良い場所ですが、あまり広い敷地ではないので休日は腰を下ろす場所も無いかもしれません。
で、ケーブルカーに再乗車。考えれば当たり前ですが、車両にケーブルがくっついているので乗り場が交互に入れ替わります。お気をつけ下さい。はい、間違えて軽くダッシュしましたw。
再度ケーブルカーを降りればそこはもう阿夫利神社下社。割と最近?リニューアルされたようでちょっと綺麗すぎて個人的にはあまり惹かれません。んが、振り返った眺めは一品!
鳥居の向こうに江ノ島がクッキリ。ここから東に広がる平野部をずっと見守ってくれているのであります。ありがたや。実際この山のお陰で湘南界隈は至って平和なんですよね。
で、ここからが登山ですw。うっすーらとそんな記憶が残っていましたが、大きな岩がゴロゴロしている斜面がずっと続きます。
他のコースはそうでもないようですが、メインの参道はずっとこんなです。ハッキリ言って飽きますっ!!
メージャーゆえ、神奈川界隈で「ちょっと山でも登るか」と思った時いの一番に思いついちゃう山かもしれませんが、これから始めようとする方々にはまったくオススメしません。もっとバリエーションに富んだ楽しい山いっぱいありますから!
途中、二十一丁目の富士見台。
頂上は二十八丁目。つまりここまでくればあと一息。
正直単調で面白みにかける登山道ではありますが、ここは東丹沢最高峰。1251mといえど頂上の見晴らしは素晴らしいのです。
日陰はガッツリ雪が残ってます。下りは別コースを予定していましたが、登ってきた人曰く酷い泥濘み様らしいので来た道を戻ります。
北側には二ノ塔三ノ塔の向こうに見事な富士山。やっぱり丹沢登山は冬が良いのかもしれませんね。
下社の鳥居からは江ノ島が見えましたが、本社の鳥居からは富士山が見えます!
昔の人の粋なはからいに感動しますね。
毎度のことながら登り始めが遅いので、木漏れ日が横から差し込む時間になってきました。暗くなる前に下らなくていけませんが、鳥がざわつき、光と影が絵を描き、山がガサガサしてくるこの時間がとても好きなのです。
ガサガサに気付いて覗き込めば鹿が数頭。こちらをあまり気にせずお食事中でした。
近所の小学生?が女坂にミツマタを植えてくれたようです。しっかり咲くようになったらまた人気が出そうですね。
お土産屋さんの階段を下る頃には軽く脚がカクカクしてましたけれど、暗くなる寸前に駐車場へ帰着。無事大山詣りを済ませたので、今後は丹沢どこでも気兼ねなく登れますわぁ(笑)
最後に繰り返します。とてもメジャーな大山ですが、これから登山・ハイキング・トレッキングを始めようとしている方の最初の1歩には全くオススメしません。体力にもよりますが、岳ノ台とか仏果山あたりのほうが面白いですよ!