新たな茨城発見。大洗、那珂湊の旅
霞ヶ浦・北浦、牛久沼、小貝川、利根川、野池群。
関東のバス釣り好きにとって茨城県は非常に馴染み深く愛着のあるところ。ベイブリッジもまだ無かった頃、横羽線の渋滞にもめげず良く通ったものです。
そんな茨城県だけれど行ったところは上記水辺ばかり、魚が釣れる(もしくは釣れそう)ところばっかりなわけで、他のところは全く知らない。歳をとって貧乏性が加速しているせいもあって何だか急に勿体なく思えてきたので、今まで知らなかった茨城県へ行ってみようということに。あちこちで目にするあの真っ青な丘の写真も強烈なインパクトで背中を押したのでありました。
めんたいパーク、アクアワールド大洗、あんこう
4/11。
超強力晴れコンビにしては珍しく雨。しかも1日中結構な雨になる予報なので一気に大洗まで車を走らせます。何だかどうにも気になってしまう、かねふくめんたいパークへ突入するのですw。
なんと明太子に顔がある!タラピヨちゃんとタラコン博士がお出迎えww。もう何だかわかりませんけどキャラクターグッズがあったらちょっと欲しい。程よい大きさのタラピヨビーズクッションなんかあったら買っちゃうこと請け合い。(何故だか有りませんでした。作ったほうが良いよ!かねふくさん)。
出来立てホヤホヤの明太子を試食できるのはもちろん、タラコがどうやって捕られて何処からからやってくるのか勉強しつつ、工場の様子を見学できます。多い日にはここだけでナント1日5トンもの明太子が作られるんだそうです。ちょっとタラが心配。大丈夫なのか?
明太ソフトww。甘じょっぱくてヤバいやつです。
近所にアウトレットがあるらしいので、相変わらずの雨だし誕生日近いしで向かってみます。
駐車場をひと目見て嫌な予感、って言うかビックリしてたら予想以上の有様でした。
地方の大型ショッピングセンターの現状を目のあたりにできる貴重な現場ですね。とっととサバゲー会場にでもした方が良い!
めんたいパークもリゾートアウトレットも海沿いにありますが、雨が小降りになったところで大洗大前神社の鳥居のトコで海を見に降りてみましたがザブザブでした。
そんなわけで本日はインドア派に徹します。直ぐそこにあるアクアワールド大洗へGO!
そしたらここが凄い。少し前まで日本一デカかったらしいし、サメに関しては今も日本一の飼育展示数を誇っているのです。しかも1800円!
世界最大クラスのウシマンボウの剥製。こんなの泳いでたら失神しますわっww。旅行先で水族館とか正直どうかなぁと思いましたけれど、やっぱりめっちゃアガるね水族館。楽しいたったらない。
そこそこの水族館好きを自負していますが、見たことない魚も沢山いて、博物館とか科学館的な要素もあって、1日中遊べちゃいそうですココ。
肩甲骨から生える手を見て『クジラってやっぱ哺乳類だわ』とか感動も出来ます。肋骨のある胸椎?以降の椎骨には棘突起が腹側にもある。左右じゃなく上下尾びれを振るからですね。
哺乳類の頚椎は7つ。とは良く言うことですが、果たしてクジラはどうなのか・・・
横突起?が頸のところだけ細かくジャバラみたいになってます。もしかしたら7つあるかも。
そんなこんなで閉館時間まですっかり楽しんで、宿は素泊まりゆえ夕食を探します。時は4月。旬は過ぎていますがアンコウ鍋を提供していくれる店を見つけて突撃!しかも周辺でも珍しい、あんこう専門の看板を掲げているお店です。
実は何件か電話をかけたのですが、どこも口を揃えて「3月いっぱい」とのこと。この店(金藤さん)も「鍋と煮凝りくらいならなんとか」ということで引き受けてくださったのであります。
あん肝はありませんでしたが、煮こごりと唐揚げまで供され、〆の雑炊で大満足。特に煮こごりはちょっとビックリする美味さでした。
てっきり3月いっぱいで禁漁になるものと思っていましたが、「キモも小さくなるし身も美味しくなくなる」という理由で提供しない様になっているのだそうです。暗黙の了解?で皆が守っていることに少々驚き。湘南界隈で年中生しらすを提供している店も見習ったほうが良いです(笑)。
店を出る頃には前線通過にともなって風が強まりまるで嵐。寄り道せずそそくさと宿にしけ込み爆風の露天風呂で虫取り網の横に見た言葉に感動。
『虫も温泉が大好きです。溺れていたら助けてあげてね』
こんな言葉を操れるようになりたいゼ~。
国営!ひたち海浜公園のネモフィラ
4/12。
ちょっと早起きして水平線から昇る朝日を拝みます。
ちなみにお宿はいそざき温泉ホテルニュー白亜紀。
新しいんだか古いんだかわからない驚愕の名前ですが、いいホテル(旅館?)でしたココ。太平洋一望、めっちゃ気持ち良い。部屋にはコーヒー豆が置かれ、ミルでゴリゴリできる有り難さ。
気になる『白亜紀』ですが、なんでもホテル前の海岸(っていうか海底?)に白亜紀の地層が見つかっているそうで。地震で海底が隆起して洗濯板の様になっているところから、アンモナイトやらなんやらの化石が見つかっているようです。ええ、残念ながらザブザブで近づけませんでしたけれどね。
早起きついでに目の前の漁港でアイナメでも釣れないものかと、しばらくルアーを投げてみましたが前日の嵐もあってかアタリひとつ無いありさま。早々に見切りをつけて朝ごはんを食べに那珂湊おさかな市場へ向かいます。
いやぁ水族館並みに楽しい!しかもめっちゃ安い!!近所に住みたい(笑)
こんなものにも遭遇。
吊るし切りの妙技。
で、朝ごはんから豪盛に。
海鮮丼と煮魚はアイナメまるっと1匹。ご馳走様でした。
食後、未練たらしく目の前の那珂湊港でルアー投げてみましたが気配皆無。そそくさとメインイベントと目論むところへ。
広っ!デカっ!!さすが国営というべきでしょうか、とにかく広大な『ひたち海浜公園』。駐車場もアホほどデカイけどシーズンど真ん中(ゴールデンウィークとか)には随分離れたところからマイクロで入場なんてことになるらしい。ので、ちょっとフライング気味にやって来たのです。折角の広い公園で行列なんてゴメンですからね。
西駐車場から時計回りに1周してみます。この時点ではまだ公園の大きさを把握してませんww。
ネモフィラはフライングでも色んな水仙はほぼ満開。
菜の花エリアも見事に真っ黄色!ちなみに『菜の花』ってのはアブラナ科アブラナ属の花の総称で、アブラナはもちろんセイヨウアブラナとか「ナバナ」と呼ばれるもの(ナタネ、カブ、ハクサイなどなど)の花もごちゃ混ぜに『菜の花』と呼んでる場合が多いようです。食用のナバナと野原に咲く菜の花では時期がちょっと違うものね。
で、お楽しみのエリアに近づいてきました!
フライングゆえ、遠目からだとちょっとショボいですが、人が少なくて気持ちイイ!公式サイトには見事な満開状態の写真がありますが、ビックリするほど人も満開!いやいや、無理ですこの状態は。好き勝手写真撮れるコレくらいの感じが良いです。
見事です、あっぱれです。まったく同じところが秋にはコキアで真っ赤に染まると知って脱帽であります。
もうここで十分満足だけど、貧乏性は出来る限り見ておきたいので先へ進みます。
んが、どうやら「みはらしエリア」の管理でスタッフのチカラは尽きているのです(笑)砂丘エリアの方とかかなり荒廃してました。サイレントギャラリーは文字通りめっちゃサイレント。
ここまで結構のんびりと見てきましたが、想像以上の広さなので時間経過がハンパない。貧乏性はまだ行きたいところがあるから東半分はちょっと足早に回って公園をあとにします。北関東自動車道に飛び乗って石岡市へ。
筑波山の近くに『関東の清水寺』と称されている断崖絶壁のお寺があるのですが、観光化された大型の神社仏閣とは違って、普通に関係者が住んでいる自宅の一角らしく、あまり公にはされたくなさそうな雰囲気なのです。ソーシャルなどネットで写真が出回り静かな生活を脅かされているのか『写真撮影は禁止』です。
まぁそもそも『お寺』なのでわからなくはありませんが、茨城100景に選ばれたりしているので複雑ですね。
6mもある木彫りの11面観音とか断崖絶壁に建つ本堂の回廊からの絶景とか、一見の価値ありだけに残念です。
枝垂れ桜と日本イチの獅子頭 - 常陸風土記の丘
このあたりで既に日は暮れかかっていますが、もう一箇所立ち寄りたいのが『常陸風土記の丘』。
筑波山と霞ヶ浦に挟まれる大地は昔の人も住みやすかったようで、旧石器時代から縄文、弥生と多くの遺跡が出土しているところ。そんなところにどういうわけか日本イチの大きさを誇る獅子頭があるのです。
ね、デカイでしょ(笑)
CGみたいでしょwww。これも見ものだけれどここは桜がすごいのです。
ソメイヨシノは終盤で枝垂れ桜は序盤。川の両岸に枝垂れ桜がずらーっと続くので、満開だったら相当見ごたえあると思われます。
最後の最後に霞ヶ浦に流れ込む恋瀬川へ立ち寄り、美味しい時間にルアーを投げられたのですが、にわかに空が光り出して大粒の雨が落ちてきて20投くらいであえなく撤収。
釣りには生憎でしたけど公園で晴れていただけでも満足できる茨城の旅でした。
霞の湖岸道路がキレイになってて驚いたっ!!