震災から5ヶ月の熊本でくまモンに会うの巻
公的機関へ募金をしても何処へ届いているかさっぱりわからないので、出来る限り自ら被災地に足を運んで、中々伝わらない現状を感じつつ直接現地でお金を落とすという形をとることにしているのです。
そんなわけで熊本。初上陸。
暑いっ!
前にも後ろにも1週ズレたら台風でキャンセルになっていたという奇跡的なタイミング。この日も宮古・石垣便は欠航で、熊本のちょっと北側は強烈な雨雲に覆われていました。
ちなみに、折角綺麗にしたばかりの国内線空港も地震の影響であちこち修復中。そんな空港で面白かったのが、
レンタカーのカウンター。誰も居なくて電話がポツンとおかれています(笑)。短縮番号で電話掛けると迎えに来てくれるシステムです。沖縄と違ってとってもスムーズにレンタカーで走り出して、最初に向かったのは程近い道の駅。道の駅は周辺事情を知るのに最適なのですw。
馬馬馬!全部うま!参りました。
田んぼは金色。山は至る所痛々しい爪痕。
綺麗に一直線な稜線は阿蘇以外中々お目にかかれないかもしれない、ちょっと不思議な光景。阿蘇はンゴロンゴロと似た巨大なカルデラなのです。
時はちょうど昼時。阿蘇方面でランチを探せば必ず現れる『いまきん食堂』なるところへ向かいましたが、
大嫌いな行列w。しかも受付終了。どうやらこの辺り、ランチ営業15:00でいったん終わっちゃうお店が多い。仕方がないので適当に街道沿いの店に入って赤牛丼。
うまいっ!!まるで鮪の赤身みたいに柔らかく淡白な赤牛のタタキとあっさりしたタレ。わさびも手伝ってこの上なく淡麗な牛丼でした。わさびの横に見える黄色い味噌は・・・・あっても無くてもいいかな(笑)
自然の凄さを肌身で感じる
直ぐ側に肥後国一宮、阿蘇神社があることに気付きご挨拶へ。
浮世から離れてちゃってるワタクシはこんなことになっているなんてつゆ知らず。しばし呆然。賽銭はずんときますから、なんとか頑張ってください、神様。
その後、草千里なる気持ちよさそうなところに行こうと右往左往しましたがどうにも道がわからず(未だあちこち修復中)、気付けば阿蘇山の反対側でなんだかパワーを感じる神社(また神社w)に居りました。
道路からすぐなのに、参道に入った途端、一切の音がありません。ここ。不思議と鳥も鳴いてない。
アニメかなにかのモデルにもなっているらしく、うら若きコスプレイヤーが駐車場で休憩しておりました。ナンバーは山口!コスプレだろうがなんだろうが夢中に成れるものがひとつでもあれば、付随して世界は広がるのですなぁ。
本堂上の岩山は、誰かが蹴っ飛ばして(という伝説があるらしい)ポッカリと穴が開いております。『為せば成る』的なご利益があるそうです。
ほんの少し断層からズレているのか、この辺りは地震の影響少なかったみたいです。
って、何処に居ても結局似たようなところを彷徨うワタクシ。それにしてもこのあたりの道は走っているだけでめちゃくちゃに気持ちが良いのです。
駆け足で阿蘇山を一周して、大観峰でのサンセットに滑り込み。
自然凄い。良くも悪くもかなわない。
ここで、何故か同じ日程で熊本入している江ノ島の友達から宿についたと連絡が入ったので、急いで熊本の街へ向かいます。これがまぁ結構遠いの。彼は明日レンタバイクで阿蘇を回るんだそうです。
晩はかるく熊本ラーメン『天外天』。
ここで確信。昼の赤牛丼といいラーメンといい・・・・熊本の料理はアッサリしてます!いやホントに。こんな見た目だけど物凄くかるく、そして薄味です。やっぱり関東の料理ってなんかちょっとおかしいよね。「ギリギリまで塩っぱくする」と聞いたことがあるくらい、味濃すぎ。そしてクドすぎ。
対して熊本ラーメンは、スープ自体の味は薄めで、煮玉子やチャーシューが濃いめ。好みで入れるニンニクや紅しょうがも手伝って、いわばドンブリ一杯が“定食”になる感じ。
ラーメンを食べる回数がすっかり減ったワタクシですが、こんな九州ラーメンがそのまま近所に進出してきたらしばらく通うね。それくらい美味い!
天気予報ハズレ!天草ランガン
予報は毎日『雨』なのですが、この日もナントカ行けそうな感じなので天草方面へ車を走らせます。
ほどなく右手に有明海。向こうに見えるのはあの雲仙岳。阿蘇の豊かな水とこの干潟があれば熊本はきっと大丈夫!
ここでも道の駅がリサーチ場。魚べらぼうに安いです!
コノシロまるごと1匹の棒鮨も美味い!
天気がアレなので写真があまり無いのですが、天草松島の名前通りとにかく島だらけで何処もかしこも良さそうに見えてしまって、中々腰を据えて釣りができませんっw。
島だらけ橋だらけ。
一応ハタ系の魚を本命としてきたのですが、2軒寄った地元釣具屋さんの話では沖に渡らないと厳しいとのこと。現地釣り人のブログを見るとキャッチ&キープが常並みたいなので致し方ありませんね。そもそも釣りは『食べるため』が本来の形。リリースするワタクシ達ゲームフィッシャーマンの方が不自然なのです。命を玩具にしているのは間違いないですからね。
ただ、水産資源が枯渇してきているのも事実。一説にはあと100年もしないうちに魚を食い尽くすとも言われているのです。だけど釣りしたい。遊んでくれた魚達に敬意を払い、可能な限りダメージを与えずにリリースをする。ボクはそんな選択をしています。Fisherman(漁師)じゃなくAngler(釣り人)だからね。(東北はトーナメントなども活発なので、そのへんは成熟しているように思えます。)
暗くなるまで彷徨った結果、カサゴ入れ食いポイントを見付けてどうにか帳尻を合わせましたが、それが結局ベタな漁港だったりしてちょっとくたびれました(笑)
ここでは大きなアジの群れにも遭遇しましたけど、釣ることは出来ませんでした。アレが入れ食ったら面白かっただろうになぁ。
赤い磯。ここでもカサゴは何匹か釣れました。干満の差がとても大きいので、釣れるか釣れないかは潮のタイミングが大きいかな。多分。
天草ランガンDAY2
3日めは丸っと大雨・・・・・って予報がまた外れ、再度天草の人になりました。熊本市内の釣具店でもやっぱり『端っこまで行かないと無理』ってな話だったので、根性決めて下島の先端まで走る。んがっ!
うっかりしてました、すぐそこに台風が居るのでした。完全装備でヒラスズキ狙うには面白そうなコンディション。頭から潮かぶる準備はしてきてないので早々に逃げます。
湾内や風裏を打ちつつ拾いつつ。
オコゼ。
トカゲゴチ?
ラインが見えなくなるまであと2時間ってところで、釣り人が堤防に並んでいる漁港をはじめて発見。(ほとんど釣り人が居ません)
どうやら40cm級の巨大なアジまわってくる事があるらしく、皆さん外側へ向けてサビキやらルアーやらを投げてます。
内側の角にはコロッケサイズのアオリイカがいっぱい。つまり魚っ気ムンムン。全体的に深いので浅いところを探しての1投目。
思わぬ大物にビビるww。続いて2投目。
漁港用に持ってきた超ライトタックルゆえ一度根に潜られましたが、念願のハタ系(オウモンハタ)やっつけました!イエイっ。めっちゃ引く!面白いっ!
このスポットが大当たりで、狭い範囲からどんどん魚が湧いてきます。オウモンハタとカサゴを何匹か追加した後、
キジハタも!自分の脚で見つけたはじめての魚、大きさは関係なくすこぶる嬉しいのですww。
結局ココで暗くなるまでカサゴとハタ2種を釣り続け納竿。帰りしなに『おにぎりあたためますか』なる番組で紹介されていたらしい。『地鶏&cafe サン はらいっぱい』というなんとも微妙なネーミングの、しかもとってもわかりにくーい所にある民家カフェ風居酒屋?みたいなところへ。
したらこれが大正解。さすが江ノ島イチ働かない男の嗅覚、冴えてます。地鶏、天草大王の刺し身、唐揚げ、鶏飯、どれもウマウマ。
わかりにく場所にあるのに店内は盛況。地元の人?なのかどうか確認してきませんでしけど、案外他所者なんじゃないかなと思ったり。
そこから市内への帰りはもの凄い土砂降りに捕まりました。レンタカーのフロントガラス見えない!危ないったら無い。撥水くらいかけておいて欲しいゼ。と、連日7:00起きで23:00まで遊んでる疲れ気味のオジサンは思うのでした。
くまモン発見
最終日。ここまで奇跡的に遊んでる最中降られずにきましたが、ようやく天気予報が当たってこの日は朝から雨。コンビニで傘を買って近所を散策。熊本城も行っておかないとね。
市電にも意味なく乗っちゃいます。次々走ってるのでとても便利です。
昔の人と現代人との知恵比べ。ワタクシなら途方に暮れますが、きっと現代にも匠が居るはず。
清正さんも力を貸してくれることでしょう。頑張って!
お城の隣ではイベント設営真っ最中。そんな中、何かの撮影をしているのを発見。芸能人にあまり興味はないけれど輪の中心に居たのは・・・・
くまモン!足元はズブズブですが駆け寄って写真撮っちゃいましたw。生放送だったようで2ショットはあきらめた。物凄く忙しいらしいくまモン。救世主だな、アンタ(笑)
隣接する城彩苑でお土産を購入。この日は八代に船が着いて3000人ほどの中国人が降りてきたらしく、ソフトクリーム屋のオバちゃんは嬉しい悲鳴をあげてました。
煮込みも馬ホルモン。馬刺しランチを食べてから車を出します。
夕方には飛行機に乗るので、駆け足で行きたかったところへ。
緑川に掛かる日本最大級の単アーチ橋、重要文化財霊台橋。
橋のたもとでは現代の建造物が壊れていたりしますが、橋そのものはびくともしてません。
もうひとつ、同じ緑川水系五老ヶ滝川に掛かる重要文化財通潤橋。
こちらは道の駅も併設された公園になっているので、天気が良かったらさぞ気持の良いトコだと思います。ただこの手の風景は雨でも結構イケるから不思議です。
ここから阿蘇熊本空港への道が結構凄い。地震の影響も去ることながら全然空港へ向かっている雰囲気じゃないので不安で仕方ない(笑)想像できない道から突如空港の目の前に出てビックリしました。
霧と機材遅れで少々ディレイしましたけど(最後に何か食えたなぁ)、短い熊本の旅無事終了。阿蘇方面、天草方面ともちょっとやり残した感があるので、またいつか再訪したいと思います。ありがとう熊本!
あ、恒例のショッピングバッグはコレ↓www