憧れのピーコックバスをタイで釣る!アリンコ地獄の野池攻略

昭和40年代生まれの釣り師なら殆どの人が読んだであろう、文豪、開高健さんの『オーパ』。南米・アマゾンの釣りを初めて日本に紹介した書籍で、ピラニアもピラルクもカショーロも登場するけど一際目を引かれたのがピーコックバス(現地名ツクナレ)。日本でも馴染みあるブラックバスにそっくりな形なのに金色に輝き、尾びれには孔雀の羽にある目のような模様が浮かんでいるのです。

『ツクナレの跳躍は乾季のアマゾンの花火である』

小説家の見事な言葉遊びと数々の写真に少年は胸躍ったのであります。
(アルゼンチンのドラードにも高まりました!)

その後、元Zealの柏木さんと潮来の基さんがビデオで紹介~某バスプロがビデオで紹介~怪魚ハンターと呼ばれる人達も現れてきて、アマゾンすら誰でも行ける時代へ突入するのですが、それでも其処はやっぱり地球の反対側なので旅行の費用と期間はトップクラスになっちゃうわけです。

正直行けなくはない。けど、行っちゃったら何だか終わっちゃうような気がしなくもない。アイドルは遠く手が届かないからアイドルなわけで、手に入れてしまったら普通の人に成り下がるわけでしょ(知らんけどw)。

そんなわけで、行けるけどまだ行きたくないのがアマゾン。実は今回のタイは前哨戦的な意味合いもあるのです。

『死ぬまでに釣りたい魚』イチニを争うピーコックバス。
20年位前まで南米以外ではハワイで釣れるくらいの情報しかなかったけれど、ここ数年で世界のあちこちに見られるようになってきた。いつから居るのかわからないけどネットの普及とともに情報が入るようになったのかもしれない。

ハワイの他にフロリダ、マイアミなどアメリカ本土の南部と、シンガポール、マレーシア、台湾、そしてタイ。タイのピーコックについては実はほとんど情報がなくて、Facebookで繋がっているタイ人ガイドの更新をたまたま目にして知ったのであります。

タイのピーコックはシンガポールやマレーシアと違いまだ一部の地域にしか居なくて釣り場としての環境も整っていない。彼のガイドサービスでも未だ正式なメニューにはなってないけれど、不意に思い立って打診してみたら快く受け付けてくれたのです。

ナコンサワンの村へ

エビ釣りを早々に切り上げホテルへ戻り急いで支度して23:00。
未だ確立していないピーコックの釣りを何とか正式なメニューに加えようと、村の利益になりそうなテラピアの幼魚5000匹放流!突如そんなミッションに巻き込まれたワタクシは、大量のビニール袋と共に後部座席へ乗り込みます。SNSを通じて何度かやり取りしているとはいえ、はじめての客さんになんとも大胆な提案をしてくるくらいなので、この人の人当たりは相当良いです(笑)。お蔭でコッチも直ぐ様打ち解けましたけわ。

実はナコンサワンに住む日本人ガイドさんともコンタクトを取ったのです。ナコンサワン=神の街って何だか凄いから行ってみようと盛り上がったのですがバンコクからだと結構遠い。後半南へ行くこともあって今回は見送ることにしたのです。

んが、スメットさんの車が止まったところでGoogleマップを開いてみたらナコンサワンだったというオチ(笑)。中心地よりは南側でしたけどね。

テラピアを放流

11/26 AM2:00過ぎ。村長他数名と合流して無事にテラピアを放流。

テラピア放流

我ながら溶け込んでおるw。

ひと仕事終えたけれど日の出まではまだ時間があるので隣町で朝市を探して朝食。

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市場のおかゆ

まだ真っ暗だけどみんな朝早いね。おかゆは病気のときに食べるものという認識なので普段食べないけど、このおかゆ美味かった。
更に日の出まで、ガスステーションとセブンイレブンがある道の駅みたいなところのベンチで暫し横になります。涼しくて気持ち良い。真新しいトイレもあって休憩所として完璧ですが、『大』の方はこんなです。

タイの公衆トイレ

当然紙はありません。手桶でジャブジャブ洗うのが正式なタイ流。洗ったあとどうするのか謎。濡れてる椅子にはあまり座りたくありませんな。
ようやく明るくなってきてあたりの様子が見えてきました。

中部の景色

道路沿いはひたすらこんな景色。ずーーっと向うまで続くまるでサバンナのようです。雨季には畑や田んぼになるようですが、南部や北部と違って中央部は水の確保が結構大変みたいですね。

釣りをするのは先程テラピアを放流した池。ちょっとした川をせき止めてある小ぢんまりとした池です。

野池

野池

ここに釣り人が居ることをまだ良かれと思っていない村人も居るようなので、ひっそりと釣り開始します。

意外と人通り(車通り?)があるのか周遊する道は結構ちゃんとしてますが、半端な減水も手伝って足場はほとんどありません。しかも藪こぎして水辺に近づくと、

タイのアリンコ

アリンコに襲われます。
(このアリは大丈夫でしたが、もっと小さいやつが足元に群れていて凄まじい勢いで噛み付いてきます。マジで痛い!)

釣りの方は、ピーコックといえばトップ!のイメージなので、ペンシルやらスイッシャーやらを派手目に動かしていきますが何も起きません。テラピアを放流した場所でもボイルしてないしそもそもこの池あまり生命感がありません。

巨大でんでん虫?

拳ほどある巨大でんでん虫(アフリカマイマイ?)の亡骸。
池を半周ほど探ったところで・・・

  • カバーにタイト
  • 意外とスローな誘いに反応
  • 見に来るけど食わない

ってなことに気づき。結構なスピードでカバーから出てくるのに寸前で止まってルアーガン見しているあたり、スモールマウスに似た性格なように思えました。つまり苦手なやつww。アマゾンの映像だけ見て来てたらやばいですね。

幸い、アベレージが小さそうな事を事前に把握してたので、SHINGOスクリュー65などでスモールマウスを釣るようなイメージで数少ないスポットを打つと、念願のピーコックさんは拝める様になってきました。

ただココ、ほんとにルアーを通せる場所が少ない。そんな環境でスローな展開ではすぐにスレてしまうわけです。出てくるけど食わないのは活性もイマイチな証拠。この数週間気温の低い日が続いたり乾季なのに雨が降ったりしたせいで水温が低いのかもしれません。

結局朝イチの場所に戻ってルアーも基本に戻し、スローで食わないならスピードで食わすとばかりにかなり早めのジャークをしてみたら・・・・ドスンっとヒット!んが!ジャンプ一発バラす。次のキャストでもドスンっときたものの、直後の首振りで連続バラシ(;_;)。ベイトフィネスっぽいロッドが仇になっちゃったみたい(ちなにみJetsetter60。ルアーはビーフリーズ78。)。

小休止。
ガイドのスメットさんも本気で釣りしてるのに早々に1匹バラしただけ。来週は日本からビデオクルーが撮影に来るらしく、この場所でやるかどうかとっても悩んでいました。

タイのチャーハン

タイのマジックソース

隣町まで走ってお昼ご飯。チャーハンを頼むと大抵付いてくるマジックソース。これが美味い。

トヨタフォーチュナー

スメットさんの車はランクルっぽいフォーチュナー。
タイでは日本車がいっぱい走ってますが、現地生産で日本には無いやつばっかりです。日本では乗用車生産を止めて既に20年以上経っているいすゞも、タイでは元気に生産中。あのミューが結構人気みたいでいっぱい走ってました。

午後。「釣れるまで諦めない」って、お客さんよりも気合入っているスメットさんは、タックルチャンジをしているワタクシを横目に、先程ボクが2匹連続バラしたスポットへルアーを投げるのであります。で、数頭目

タイのピーコックバス

ちょっとアンタっww。お客さんに釣らせろでしょ!いやまあ良いけど。場所を譲ってもらってロッドも変えてジャークしていると、

タイのピーコックバス

ちょっと小振りだけどワタクシにもきましたピーコックバス!この国で釣りたかった魚3種コンプリート!!女神パワー健在w
ルアーはやっぱりビーフリーズ78。かなりの速さでジャークしてたにもかかわらずテールから丸呑みにされてたのが、この魚のポテンシャルを表してますね。

もうこれで十分。なんせ寝てないし、バンコク周辺の渋滞も考えればタイムリミットでもあります。案の定ガッツリ渋滞にはまり(ボクはほとんど寝てたけど)ホテルに帰ったのは21:00過ぎ。ビーサンの裏にうず高く積もった泥が小綺麗なホテルで浮いてましたw。
スメットさん、ありがとうございました。ほんとタフだわあなた。

スメットさんとわたし

使用ロッド

JetSlow×TULALA JetSetter 60C
TULALAブランクの4ピースベイトフィネスロッド。タイでもう1種釣りたかったカスープが居そうなところがあれば使おうと持ってきた竿。ベイトフィネスなリールを合わせれば下は1gから上は10gくらいまでのルアーが気持ち良く使える。
この池の魚のサイズを見て、午前中にベビシャ60やスクリュー65をメインに使うべくこの竿をチョイスしましたが、ビーフリ78のハードジャークにはちょっとアンダーパワーで結果的に2バラシ。

テイルウォーク(tailwalk) ナマゾン C594MH

バラマンディでも活躍したナマゾンの594は、10cm前後のミノーをハードジャークするのにピッタリ。ザラとかジョイクロもいける汎用性と意外なほどしっかりしたブランクで今回の旅でゴールデンアロー賞。株があってもう1本欲しくなりました。

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パンチ伊藤
パンチ伊藤
・【身体の声を訳す】手力整体塾主宰
・からだ応援団団長
・丹田を再生するレストアストレッチ提唱
詳しくはこちら>>>このブログを書いてる人

『遊びがすべてを救う』をテーマに、身体と心に遊びを届けることを使命としています。