台湾のハワイ?!離島、膨湖(ポンフー)への行き方と移動手段(原チャリ)の話。シーズン中は花火大会もあるよ!

台湾は与那国島のすぐとなり。常夏のリゾートハワイとほとんど同じ緯度にあります。なのにリゾートっぽい情報をあまり耳にすることはありません。

某映画以来、日本人観光客が激増中らしい台湾への旅行を計画している最中、正直いまいち盛り上がりに欠けていたのが事実。んがっ!地の利を活かしたハワイにも引けを取らない極上のビーチがあることを突き止めて台湾熱が一気に上昇したのです。

結局台北には行ってないので比較はできませんが、観光客でごった返す九份より本当の台湾を垣間見れるかもしれない、台湾のハワイ膨湖(ポンフー)へ、2018年5月末に行ってきました!
本来梅雨時期らしいけど最強晴れコンビが行けば終始良い天気なのだ!!

ポンフーのドリームビーチ(夢幻沙灘)

中華民国と中華人民共和国

台湾を語る上でちょっとだけ歴史を。
諸々の戦争に負け続けて国として成り立たなくなっていた清を、孫文が革命で制圧。『中華民国』を建国して”中国”がはじまります。その後反対勢力としてロシアの息がかかった毛沢東率いる共産党が頭角を現し大陸を掌握、『中華人民共和国』を名乗るに至ります。孫文亡き後中華民国(中国国民党)を率いていた蒋介石が渡ったのが、大戦後に日本が返還した現在の台湾。つまり台湾の本名は中華民国で本来の中国。現中国はいわば新中国なのです。

中華民国(台湾)の国旗

台湾(中華民国)は独立したひとつの国として機能していますが国際的に承認している国が20カ国しかないらしく、我が日本も台湾を国として認めていません。(これは自国と中国との関係を憂いての事と思います)

と、まぁ一夜漬けで勉強してみましたが、つまりこれはほっかほっか亭とほっともっとの関係に似ているなぁとゲスな脳ミソは思うのです。

だからとにかく、台湾は中国じゃないし台湾人は中国人とまるで違うのであります。今まで一緒にしててゴメンナサイ。

そんな台湾の離島、澎湖(ポンフー)への行き方

離島のポンフーも日本が統治していた時代があって、今は小学校がある辺りに神社があったそうです(澎湖神社)。
日本と馴染み深いポンフーへは、台湾本島から飛行機か船で行くことになります。

船で行く場合

通年定期で運行されている船は、烏龍茶で有名な阿里山のある嘉義縣の嘉義布袋港から90分か高雄港から4時間半。どちらも馬公港着です。陸路嘉義布袋港まで行くのも大変だし、船は飛行機よりも欠航のリスクが高いので、時間がたっぷりある人はいざしらず旅行者向けではありませんね。

飛行機で行く場合

台北、台中、嘉義、台南、高雄。それぞれの空港から国内線が飛んでいます。台北からは少し遠いので50分ほど。ほかは30分ほどで馬公空港着です。高雄からだけ澎湖縣の七美と望安にも飛んでいますが料金はかなりお高いです。ポンフーイチオシの観光スポットである『ダブルハート石滬』は七美(チーメイ)にあるので、コレを見たかったら七美に飛ぶという手もありますけどね。(ダブルハートを見るなら馬公から七美や望安へのツアーや定期船の方が良いみたいですが)

ちなみに今回は高雄から飛行機。往復ともユニ航空で12000円ほどでした。(チケット予約はExpediaで!)

高雄空港からポンフー馬公空港へ

澎湖へのアクセス一覧はこちら

滞在中はレンタルバイク必須!運転免許は?

高雄もそうでしたがポンフーにも流しのタクシーはあまり走っていません。空港なら客待ちのタクシーがいるから困ることはありませんが、滞在中の足は確保しないとどうにもなりません。多くの観光客と一緒の移動が苦にならないのであれば要所を回ってくれる観光バスもありますけれど、やっぱり自分のペースで周りたいという人はレンタルバイク(スクーター)です!

台湾は日本との協定において双方の免許証を有効としています。台湾人は台湾の免許で、日本人は日本の免許で、双方の国での運転を認められているのです。ただし、翻訳したものの携行が必須とされています。あらかじめJAFで翻訳(3394円)してもらったものと日本の免許を携行していれば無問題です。(当然旅行保険は必須!)

ちなみに台湾は左ハンドル右側通行。バイクしか運転しませんでしたが初老のオジサンは右側通行に慣れるのが大変でしたw。大きな交差点は二段階左折が定めらていたりバイク専用レーンがある代わりに走行禁止レーンがあったりもします。バイク(スクーター)大国なのでもの凄い数のバイクに囲まれることもしばしば。だけど一度郊外へ出てしまえばこの上なく気持ちの良い道が続きます。自分の脚で自由に遊べるのが何より愉しいので、ぜひ翻訳免許を持参してレンタルバイクを乗りこなしてください!

ポンフーではレンタルバイク必須!

ちなみに今回は泊まったホテルでバイクを借りたからか翻訳免許も日本の免許も提示を求められませんでした。料金は24時間350NT$。オープン1年目のホテルなのでバイクもピカピカの新車でした。

着いた日が花火の日!国際海上花火節2018

狙ったわけではなくたまたまですけれど、ポンフーでは毎年4月から6月までの月曜と木曜(たまに土曜も)に、澎湖国際海上花火節というのがおこなわれています。島をまたいで会場が変わったりもするのですが、着いたその日がたまたまホテルから近い会場で花火の日で得しちゃいました。

2018澎湖国際海上花火節

西瀛虹橋から盛大に打ち上げられる花火。この距離で花火見たのは何年ぶりですかね。会場はまさにお祭り騒ぎで露天も沢山、ステージでのファイアーダンスも中々見応えありました。

相当な人が集まっている割に、翌日からの散策ではあまり気にならなかったのが不思議でした。

見どころいくつか

ポンフー観光1番の目玉は、先にも触れたように七美のダブルハートですが今回は七美に行ってません。というか、昔々の漁のための設備なので似たようなのはあちこちにあります。Google Earth で海岸線を探してみると面白いです。

澎湖天后宮

台湾の宗教は仏教と道教が大半。中でも道教の海の女神【媽祖】が島国台湾で特に愛されている神様です。とくにポンフーにはこの媽祖を祀る寺?宮?が物凄く沢山あります。あまりに多すぎて目印に成らないほどww。

澎湖の媽祖

馬公の天后宮↓は16世紀初頭にはあったという説があるので、もし本当なら台湾最古の媽祖ということになります。

澎湖天后宮

幾多の戦争を乗り越え何度か立て直し、現存しているお社は日本統治時代のものだそうです。グイグイ奥まで無料で拝観できますが、柱などには触らないように注意。
ここはちょうど老街への入り口でもあるので散策の起点にピッタリです。肝心の老街はかなり観光地化しててちょっとイマイチでしたけど。

澎湖天后宮

正面はちょっとした広場になっているのでサボテンアイス買ってガジュマルの下で休憩できます。日陰貴重!道路向かいには綺麗な公衆トイレもあります。

澎湖跨海大橋

澎湖跨海大橋

白沙郷と西嶼郷を結ぶ2494mの橋。バイクで走ったら爽快この上なしですが横風には注意!橋の両側に大きな駐車場とお土産屋さんもあるので賑わってます。

鯨魚洞 Whale Cave

鯨魚洞 Whale Cave

サイズ感わかんないですね、この写真。是非自分の目で確かめてみてください(笑)陸側もちょっと良い雰囲気でした、ここ。

鯨魚洞 Whale Cave

鯨魚洞 Whale Cave

しかもここの駐車場近くがちょっと賑わっていて小菅麺線の美味しいお店もありました。

日本人はまだ少ない!台湾のハワイ?!澎湖(ポンフー)での食べ物いろいろ

通梁保安宮

1本のガジュマルが広がってとても涼しい日陰を作ってくれている媽祖の入り口。

通梁保安宮

あんまりのんびりしているとガジュマルに食われそうですがw、つい長居してしまします。

通梁保安宮

焼却炉は食われてますww

風櫃洞 Fongguei Cave

風櫃洞 Fongguei Cave

風櫃洞 Fongguei Cave

ポンフーは干満の差が非常に大きいらしく、満潮時干潮時で景色がまるで違います。どっちが良いかは両方見てみないと決められませんね。

池西柱状玄武岩

池西柱状玄武岩

入口近くしか見ませんでしたけれどどうやらココを回り込んだ先に岩瀑なる見ものがあるようです。足元も頭上も危ういのでおすすめしませんが。○○玄武岩と名前のついているスポットがいくつかありますが、ポンフー自体玄武岩でできているのでいたるところ玄武岩むき出しなことに後で気付きました。想像つかない地球のパワーを感じますね。

海側も素晴らしく。

池西柱状玄武岩

潮位が高い時はプールになってます。観光スポットゆえ次々と人が来るのでここで泳ぐのは相当勇気が要ります。

篤行十村

トリップアドバイザーでは随分と低いランクになってますが、ワタクシがオススメしたいのは昔のポンフーの村を垣間見れるココ。フェリーターミナルのすぐ裏手にある媽宮古城を抜けると一気にタイムスリップできます。

篤行十村

篤行十村

電気メーターが付いているところがあるくらいなので、つい最近まで人が住んでいたようです。

大きな塀をひとつ超え整備された篤行十村の方へ。

篤行十村

篤行十村

昔の村を修復して観光地にしているようです。きっとこれから人気のエリアになると思われます。2018年5月現在、カフェとか氷とか案内板はあるけどお店自体はまだありませんでした。一部は1棟貸しのホテルになるようでした。

ここは若くして亡くなった台湾の国民的スターが生まれ育った村らしく、生家がちょっとした博物館として公開されていました。張雨生(Chang Yu-sheng)さんて知らないけれど凄い人気だったことは一目瞭然なのでした。
ここはとにかくフォトジェニックな村でしたよ!