14年後の彼の地とNYの無料アトラクションその1
ホストを務めてくれている彼が渡米した翌年。
今はTVの無いボクのところにはケーブルTVが入っていて、ずっとCNNが流れてた。現実とは思えない中継画面では事もあろうに2機目がサウスタワーへ・・・息を呑んで暫く動けなった。
友人と計画していたNY行きは頓挫(それから結局10年近く行かなかったわけだ)。真っ暗なブルックリン・ブリッジを、一様に肩お落として歩いて帰る人々の列が、NY1年目の彼に強烈な印象だったようです。
9.11。
たまたまピッタリと14年目のNYCに来ているので、これはやっぱり行かなければならないわけです。WTC。
瓦礫で埋もれて長いこと閉鎖されていた Cortlandt ST で地下鉄を降り地上へ出ると
昨日はきっと凄い人だったんだろうな。
本当の跡地へ何となくの勘を頼りに少し歩く。
ビルがあったまさにその場所はプールと呼ばれ、犠牲者の名前の下から止めどなく湧きだす水がナイアガラのごとく地底へ。
首謀者とされたアルカイダ、ビンラディンは殺害されたけれども、アフガニスタン紛争とかイラク戦争とかも合わせて考えると、本当の巨悪は他にいる気がしてならない。
この地へ名前が刻まれた人々が浮かばれる日はくるのでしょうか。
すぐ隣には既に新たな超高層グラスビルがそびえ建っています。
その名も、ワンワールドトレードセンター。
何階建てか?とか良くわかっていませんが、アメリカで1番高いビルだそうです。(詳しくはWikiでどうぞ)
せっかくだから展望階へ上がろうかと内心思っていましたが、外まではみ出す激しい行列を見て一瞬でその気は失せました(笑)。(展望の様子などはこちらでどうぞ)
この子も瓦礫に埋もれたはず。
で。
マンハッタンの南端に向かってしばしお散歩。
南の端バッテリーパークへ来ました。
ここにはやっぱり女神に向かってブッ込している釣り人が居るのです。5月だった前回にはブルーフィッシュが釣れていましたが、今回釣れている人はゼロ。ブルーやストライパーを釣るには夏より前かもうちょっとあとの秋が良いようです。
女神が立つリバティー島行きの船はいつも激しい行列なので、スタテンアイランド行きのフェリーに乗ろうとやって来たのです。通勤用に運行されている片道30分ほどの無料(よっ!太っ腹)アトラクション。女神を正面から見られる数少ない手段とも言えますな。
実はココも乗り場に凄い人がいて一瞬ためらいましたが、予想以上に船がデカイのであっというまに人の群れを飲み込んでいきます。
ブルックリンブリッジとブルックリン。
さらばマンハッタン。
しばらく走ると
いえーーい、真正面。
ってか人多すぎ。こっちの方が優雅で良いと思う。
向こうに見えるのはハドソン川の出口、ヴェラザノナローズブリッジ。
ただスタテンアイランドは住宅街なので基本何も無い。一応電車が1本走っているけれど海から少し離れたところを通っているのが残念。自転車でもあったら面白いかもしれない。
なので、降りたらすぐにグルっと回れ右して再度船に乗り込みます。
さらばスタテンアイランド。
ちなみにフェリーの周りを終始コーストガードの警備艇が伴走してました。
船首には機関銃。いやはやアメリカ。
それにしてもこの色使い、カッチョ良すぎ。
フェリーのトイレの個室にはドアがありませんでした。あそこでンコする勇気はないわw。
旅はもう終盤。そろそろお土産も入手しておかなくてはなりません。『お土産はいつでもどこでもエコバッグ』考えるのが面倒なのでそう決めています。思考を放棄して決めたのは良いけれど、エコバッグを探すはめになって肉体的には大変だったりするのです。頭と身体は天秤にかけられていますww。
5年前はホールフーズマーケットのショッピングバッグを大量購入。今回もそのつもりでいたのですが、お手軽価格のバッグがホールフーズマーケットから消えていました。トレーダーズジョーも同様。$20近いちゃんとしたやつしか見当たらずお値段的にもカサ張り的にも断念。
お手頃価格でかさ張らないバッグを探して目ぼしいところをシラミ潰しにまわるのであります。
老舗デパートMACY’Sなどはそんな目論見がなければきっと立ち寄りません。写真左側にMACY’Sがあります。で、ここ。どれくらい老舗かというと
エスカレーが木!回転木馬のようにカタンカタンいってます。
ただここもホールフーズマーケット同様お安いエコバッグは姿を消していて、代わりにちょっと良い紙袋が無料配布されていました。むむむ、困った。
途中、コリアンのベンダーでプルコギライスなど食べたり、パトカーに囲まれながら走る只ならぬ雰囲気の車に遭遇したりで、次にやって来たのはニューヨーク公立図書館。
ここでどうにかかさ張らずに持ち帰れそうなバッグを購入。ようやくちょっとホッとする。
雨が降り出してきたのでアパートへ帰り、夜は近所のバーでキャットフィッシュサンドを食らう。
小さなバーだけど結構ヤルな。揚げたてのキャットフィッシュもソースも中々美味い。奥~の方にほのかな泥臭さがあるので、冷めたらきっと食えないけどw。
急激な勢いで様変わりしてます、ブルックリン。本当に白人が増えた。そしてアジア人(主に中国人)も。
帰る途中、公園の方から何やらバンド演奏が聴こえているのでズイズイっと寄り道。スケートリンクが怪しげな会場になってました。
演ってるバンドがとっても上手い。ギター&ボーカルとドラムだけの2ピースなんだけどかなりカッコイイ。しばらく脇から鑑賞してたら警備員に「シッシッ」ってやられました。
プライベートパーティーってのは追い出す時の常套句らしいけれど、イベントにしちゃカスカスだったし、どこかのお金持ちの誕生日パーティーってな雰囲気でした。
あのバンドはなんていうバンドだろう。。。