冬の沖縄ヤンバル紀行。3、4日目
コレが地球だ!大石林山~ようやく魚ゲット
3日目の朝。コンドミニアムのベランダからの眺め。モクマオウの防風林のをマングースがお散歩中。
そろそろ何か釣りたいので少しだけ早起きをして目の前のビーチで釣りをする。1回だけ何かのナブラが出てダッシュしましたがあえなく終了。沖縄のおっきいキスでも居ないかと、ちょい投げ天秤にパワーイソメなぞも試してみましたがウントモスントモいわず。
宿の目の前のビーチに流れ込む塩川は名前の通り塩分を含む水が水源から湧き出している塩の川。国指定天然記念物です。
塩水が流れる川(汽水じゃなく)は世界でココとプエルトリコの2つしかないそうです。
水源は河口から徒歩1分(笑)藪の中。一応3台位車が置けそうな感じになってますが多分誰も知らないww。
と、のんびりした朝を過ごしたのち車を出して朝ごはんを探しましがボトムシーズンとあってか中々見つからず、結局今帰仁城跡入り口の共同売店でポーク玉子おにぎりなど購入。こんなローカルな感じもノーバッドなのですよ。
で、今帰仁城跡再訪。
残念今回もズバっとは晴れず。でもここは気持ちがよいね。
ココから少し北の古宇利島、轟の滝までが既知の場所ですが、今回は更なる北、沖縄本島最北端へ向け車を走らせます。
途中漁港ひとつと河川ひとつをチェックしましたがどうにも見つけられず。早めに宿へ入りたいこともあって早々に最北端の一押し見どころ大石林山へ。
案内看板には『コレが地球だ!』と書かれてましたw。
石灰岩の奇岩・岩山が見どころのここはきっとひとつの大きな山だったと思われ長い々年月をかけてこうなっているわけで、2億年を感じられなくもありません。考えれば理屈はわかるんだけれど正直ピンとはきませんw
しかし雄大です。自然凄いです。
心霊写真(じゃないけれど)ちょっと怖いの。わかるかな。
ところどころの奇岩についている名前が実にセンスない(笑)コレなんかダジャレだし。面白いから良いけど。
1番海側からはこの眺め。地球を見渡せます。
大石林山は自由に入れるところではなく遊歩道も整備されていますが、どこぞのようにツアーのみじゃないので自分のペースで歩けるのが良いね。
山を降りて最北端へ立ちます。
右は太平洋左は東シナ海。アメリカ統治時代、本土復帰を願ってここで狼煙を上げていたそうです。
メインイベント目白押しの今回の沖縄旅ですが、ことさら楽しみな今日のお宿へ向かいます。「明るいうちに来てくださいね」と念を押されているのです。
ヤンバルクイナの飛び出しに注意しつつ辿り着いたのは民宿海山木(みやぎ)さん。看板も無い(埋もれてる?)未舗装の道へ勇気を出して侵入する必要があるので、はじめての人は明るい内にたどり着くべきなのです。
駐車場からはこの小道。一見鬱蒼としたジャングルのようですが、葉や実が色づくものはちゃんと手前にあるし実は結構計算ずくで植えられて管理されているようです。その推測は建物に入って確信へ。良い感じに年季が入っていますが、備品にホコリとか付いてない!どこぞの古民家自然食屋さんとはエライ違いです(笑)
荷物をといたら目の前の川でルアーを投げます。このロケーションもココを選んだ理由のひとつなのです。
で、ようやく魚らしいの魚ゲット。コトヒキ(現地名クワガナー)さんはよく引くから楽しい。結構追いかけてくる魚はいるのだけれど中々フッキングに持ち込めず、夕食の時間が迫ってきてタイムアップ。
人当たりがよくて距離感が絶妙な奥様と、アクが強いけど料理の腕が確かなご主人の二人だけで切り盛りしているとは思えないほど手の込んだおもてなし。しかもこの日は贅沢なことにワタクシ達だけの貸し切り。なのにわざわざ薪でお風呂を炊いてくれてました。(で、お風呂せかされてましたww)
別棟の囲炉裏には食べたことがないものが並びます。何だかわからない魚の塩焼きや何だかわからない魚の入った味噌汁、大型の魚?みたいな食感の地鶏と地野菜の炒め物などどれも絶品!
いつも飲んでばかりいる連れの箸が止まらずご飯をおかわりする様に驚いたとても印象深い夕食でした。残念だったのはご主人の調子が今ひとつだったらしく“ゆんたく”にならなかった事。また行かなきゃならないところが増えましたな。しかしあのご主人の話は・・・・長そうだ!!(笑)
街灯がいらないほどの月明かりに負けず輝く雲間から見え隠れする星を眺めたり、広い縁側でゴロゴロしたり。沖縄最後の夜はゆっくりのんびり更けてゆくのでした。
知ってた?車海老生産日本一は沖縄県!
4日目。
早起き出来たので朝食までのわずかな時間釣りへ。早寝早起きでPCにも触らず実に健康的な4日間を過ごしております。
目の前の川でメッキ(現地名ガーラ)数匹。時期によっては大きなガーラも入るみたい。今週は潮が悪かったなぁ。次はちゃんと合わせて来よう。
河口にある港方面へ足を伸ばしてみましたが、少し大きなガーラが追いかけてきたのと、何者かがドンっと当たっただけで終了。
思いがけない方向から太陽が上ってきてちょっとビックリ。方向感覚が狂っております。「ごはんできたよーって」コールで引き戻されましたが、海山木さんに連泊してこの辺りをくまなく探ってみたいなぁ。
木漏れ日の囲炉裏でゆっくり朝ごはんを食べて最終日の出発。目の前の川を遡ってあわよくばオオクチユゴイ(現地名ミキユー)が居ないものか期待しましたが、Googleストリートビューだと道と川との高低差がわからないのよね。行けそうだったけど下りやすかったのは一箇所だけでルアー引けるコースも少々。残念無念。
夕方には車を返さないといけないので割りと早足に絶対寄りたいところを大事に太平洋側を下っていきます。一箇所目はココ。
タナガーグムイ。
河口までほんの数キロなのにこの水量。やんばるの森凄い。シーズン中はターザンごっこで飛び込んでいる人が多いらしいけど、流石に12月は無理。そのかわり貸し切り。1日中居られるわ、ここ。
*備瀬のワルミどうよう、タナガーグムイも立入禁止になりました。2017年の死亡事故が発端なようです。
この川の河口がちょっと良さそうだったので竿を出す。少し先の岩場でふいに強いアタリ!
イシミーバイ!キリンみたいで綺麗!!こんなサイズなのにめっちゃ引くのは流石ハタ系。これ一匹で気が済んで先を急ぐ。
問題のヘリポート建設現場付近は未だにこの状況。ずらーっと不法駐車されている反対派の車はその殆どが『わ』『れ』ナンバー。どうにも違和感が拭えません。自ら進んで戦場に立つつもりでアメリカを追い出そうってなら讃えますがね。
ヤンバルの原生林が残っているのは基地があるからとも言えるでしょ。丹沢の山奥でどうみても必要じゃない砂防堤防が未だにあちこち造られてるように、あの土地も日本の管理下になったら要らん道路やらなんやらで直ぐにブチ壊されますって。
慶佐次川のマングローブ(ヒルギ林)。本島にもマングローブは結構ありますが保護されているところが多く、ここで開催されているカヤックガイドも河川内は釣りしちゃダメなんだそうで。
ところどころビーチコーミングしつつやって来たのは車海老レストラン球屋。9月に行った熊本も養殖が盛んなようでしたが、なんと沖縄県が車海老生産日本一なのだそうです。これはエビ好きな同行者に思う存分食べてもらわなきゃなりません。
単品のメニューもありますがここはひとつ贅沢に活き車海老づくしのコースを。エビのサイズを選んだら、刺し身、焼き、天ぷらを好きな本数で頼みます。
モズクや特性ジーマーミ(美味かった!)、天ぷらや焼き物にもちゃんと野菜があったり天丼タレを別に出してくれたり、ウェイトレスのお姉さんが可愛かったり、良い意味で沖縄らしくないちゃんとした店!東京ならひとり10000円は固い。エビ好きならぜひ一度試してみて欲しいお店です。ここ。
食後は目の前を流れるマングローブのある川でメッキを数匹追加。
結構湧いてきて楽しめました。
最後に金武漁協の脇のビーチへ立ち寄りましたが釣果は無し。ビーチコーミングは収穫あったようでめでたしめでたし。
結構頻繁に飛んでいる話題のオスプレイ。騒音に関しては湘南台よりずっと静かかも(湘南台も数年前より随分静かになりましたねどね)。
那覇の渋滞を考慮してここで終了宣言。荷物をまとめて一気にレンタカー屋さんまで帰る。案の定結構渋滞してて返却期限のギリギリに滑り込み。
空港で軽くお土産を買ってタコスを食べて大満足の沖縄本島逃紀行は幕を下ろしたのでした。
東京行き最終便は往路同様右側。するってーと、ディズニーランドからスカイツリーと東京の夜景を一望できるのあります。(一旦外房をまわりますからね)
戻った夜が意外に暖かくて助かった。
今回もターポンとミキユーは釣れませんでしヤンバルクイナにも会えませんでしたが、お初のミーバイは釣れたしマングースには2度会えた。新たな発見沢山。いや~、遊んだあそんだ。やっぱり冬の南国は現実離れしてて良い。諸々夢のような4日間。夢じゃないことを確かめたレポートでした。
おしまい!