鉄道市場(タラート・ナット・ロット・ファイ・ラチャダー)と列車でアユタヤ
2018年1月。乾季なのに通り雨が降ってタイ人も首を傾げております。
雨に追われるようにPilot111からタクシーでホテルに戻りプールでひと泳ぎした我々は、チラ見したるるぶで唯一目を引かれた鉄道市場(タラート・ナット・ロット・ファイ・ラチャダー)へ向かうのであります。ラチャダーって多分『市場』って意味。色んなところにあります。
んがっ!ここでバンコクの洗礼。空いていればタクシーで20分くらいの道のりなのに、Grabで呼んだ運ちゃんも困り果てるほどの渋滞で一向に近づけません。
途中「ここで降りて歩くよ」と言っても、「まだ遠いよ」ととても冷静に対応してくれてきっちり目の前まで届けてくれる親切な運ちゃんだった。それにしてもバンコクの渋滞恐るべし。
結局1時間くらいかかって到着したナイトマーケットは月曜以外毎日やっている超巨大なお祭り!10万平方㎡に1300軒の店舗がひしめき合っています。
常設のテナントが外周を囲んで中央部には屋台。食べ物はもちろん、洋服も履物も雑貨も電化製品まで勢ぞろい!
今回、ほぼ毎日屋台で色々と食べましたが一度も食あたりしませんでした。キモは作り立てを選ぶこと!だからこういうのは↓ダメです。
日本でも昔、寿司は屋台で出されてたようですがね。灼熱のバンコクで屋台の寿司は誰でもヤバいと気づくはず(笑)。
店が多すぎて散々ウロウロしてしまいましたけど、
- カニのフリッター
- オニ手長エビの塩焼き
- カレーアラカルト
- バナナのクレープみたいなやつ
- ブルボンのルマンド・・・みたいな焼き立てのやつ
など食べて、良い感じのビーサンも買いました。
それにしても、このお祭り騒ぎが毎日って・・・・凄くないっすか?屋台から豪邸も夢じゃないでしょうね、きっと。
結局23:00くらいまで鉄道市場をフラフラ彷徨って、人込みと渋滞を避けたところまで歩いてバス停でGrabタクシーを呼び、帰りは15分くらいでホテルに着きました。イヤー遊んだ遊んだ。
木の椅子の列車でアユタヤまでローカル線の旅
普段鉄道とは縁遠いワタクシですが、SLみたいな木の座席の列車には何故か憧れていたのです。【THE アジア】な感じするじゃないですか、アレ。
2018.1.25。そんなわけでアユタヤまでは列車!全車両3等席の Local train で行くのであります。バンコクからアユタヤへのツアーなどは往復車で1500bahtくらい(5000円ほど)しますけど列車ならたったの15bahtです!
まずは国鉄の始発駅、東京駅的ハブ駅のフアランポーンへ。ホテルからは程よい距離なので通りでトゥクトゥクを拾います。
(国鉄での正式名称は『クルンテープ駅』というそうです。)
時刻表(タイの国鉄時刻表)の存在を知りつつもチェックしてこなかったので、構内のカフェでちょっと時間つぶし的に軽く朝ごはん。
タイは猫も犬も好きなところで好きなように暮らせるようです。いいなぁ。つくづく日本人て動物嫌いな人が多いなと思う。
憧れの木の椅子(笑)。エアコンなし窓全開でもこの季節(1月)なら気持ち良いです。
発車からしばらくこんな景色が続きます。
各駅停車なので、ドンムアン空港駅くらいまではびっくりするほど進みません。アユタヤまで2時間で着けるのかちょっと心配になってきます(笑)。
バンコク近くの駅はいくつも建築中で、ここはフアランポーンのハブ駅としての機能移転先。駅の名前は忘れた。線路も高架化の準備が進んでいて、5年も経ったら随分と違う景色になってしまいそうです。良いタイミングだったな!
街から離れるとこの国の平らっぷりが良くわかります。でもって駅の間隔が広くなって一気にアユタヤが近づいてきます。
アユタヤ駅で降りたら駅から真っすぐに進むと直ぐに渡し船乗り場。ひとり10baht払って船に乗り込みます。(帰りの船代も船を降りてからこちら側で払いました)
向こう岸ではレンタサイクル屋さんが手ぐすね引いて待っています。ガイド付きのトゥクトゥクやレンタバイクもありますけどここはやっぱり自転車でしょう。ご安心ください、坂はありません!
(写真が無いけど何故かトゥクトゥクのスタイルがバンコクと違う)
自転車に乗って真っすぐ!しばらく進めばそこはもうアユタヤ王朝のド真ん中です。
ワット・マハタート。
豊富な水と交易とお堀の役目までかってくれたチャオプラヤ川のお陰か、1351年から1767年まで続いたアユタヤ王朝。権力を示すためか神の力に頼るためか(誰かの墓地だったりもする)所狭しと建設されたワット(お寺)の数々。コンバウン王朝率いるビルマ軍(現ミャンマー)に攻め込まれ徹底的に破壊された姿が世界遺産となっています。
切り落とされ、菩提樹の根っこに飲み込まれた仏像の頭の前でちょっと神妙なワタクシ。ビルマ軍の破壊っぷりはもう本当にとにかく徹底的で息をのみます。
そもそも何でこんなに仏像があるのかも不思議ですがひとつ残らず徹底的に切り刻まれています。一体全体どうやって切断したのか不思議でなりません。
ビルマ軍がどれほど信仰を恐れていたのか良くわかります。それほど信仰の力って凄いんですな。日本も【神道】を徹底したらどうなるんでしょうね。
こんな感じで自転車で気ままにフラフラ。自由な移動手段はやっぱ嬉しい。で、すぐ隣のワット・ラチャブラナ。
こちらのシンボルタワーは随分と修復されていました。壊されたままにしておくのか修復するのかちょっと悩ましいところですね。
最初のワット・マハタートで遺跡6ヵ所だったかのセットチケットを購入しているのですが、暑さと空腹でここでいったん休憩。道路向かいにある食堂へ入ります。
ソムタムとガパオライスとトムヤムクンのド定番ww。観光客が多い場所柄か辛さ控えめでマイルドな美味さでした。(タイのご飯はほんと美味いよっ!)
隣の席では日本男子男子3人グループが食事中。今回の旅を通してあまり日本語は耳にしなかったけれど、流石にアユタヤではちょいちょい日本人を見掛けしました。
先に書いたように遺跡パックチケットを購入しているのですが、食後再スタートしたところでにわかに空が怪しくなってきました。で、あれよあれという間に・・・・
土砂降り!バス停?みたいな小さな東屋に逃げ込んだものの次々人がやってきて満員御礼かつ横風ビュービューでズブ濡れ(笑)。本来乾季は降らないらしいですど、ここ数年タイの気象もおかしいみたいです。
小さな屋根の下でブラジル人の女性と話したり日本の若者と話したりして結局ここでの足止めは3、40分に及び、寒いしあと4つ分の入場料を払ってはいるものの『全部同じじゃね?』とかいう思いも沸いていたので、雲の動きを見極めて戻る事に。
雨が降ると途端に涼しくなるからか犬が沢山わいてきます。パンツ一丁にエプロンという謎ないでたちのオジサンもニコニコしながら歩いてます。
アユタヤ駅の案内板には日本語も書かれていました。バンコク方面は向こう側のホーム。
帰りは特急という意味だと思われる Rapide で20baht。車両は来た時よりも多少立派でしたが時間はほとんど同じでした。
エビ釣りレストラン
予定よりも早くバンコクへ帰ってきたので、どこかのタイミングで行きたかったタイ名物のエビ釣りレストランへフアランポーン駅から直行。我ながらこの貧乏性にはほとほと呆れます。喜んで賛同してくれるマイハニーにも感謝!
おなじみの渋滞にはまりGrabタクシーで30分、やってきたのは川向こうのトンブリーにある Shrimp Fishing Park。
思っていたよりもずっと豪華な雰囲気に驚きつつ、美味しい料理を肴にビールなど飲みつつタイ名物の鬼手長エビに挑みます。この界隈はちょっと高級住宅地の佇まいで、マックスバリューなんかもあります。そんな立地だからか、木曜の夜だというのに高級感漂う大きな店がほぼ満席。(生演奏してたバンドは酷かったなぁwww)
で、まあそんな雰囲気からもわかるように、どうやらエビ釣りは余興程度であまり力を入れてない様子。ハッキリ言って釣れません!釣れてる人もほとんどいません。(みんなが良く行くのはきっとコッチのエビ釣りなんだけど、ちょっと遠いのよね)
執念で1匹釣ってそれだけ食べようかと思いましたけど、1匹だけBBQにしたらとても割高になると隣席の日本語ができるオネーさんに教えてもらったので、残念ながらあまり良いところなく早々に退散となりました。何故なら、明日早朝合流予定のフィッシングガイド、スメットさんから『今夜から行きませんか』と突如の電話が掛かってきたから。急いでホテルへ帰って支度しなきゃ!!